| 神泉苑大念仏狂言 |

今を去る約七百年の昔、
円覚上人が一般の人々に、
念仏の妙理と勧善懲悪因果応報の道理を
わかりやすく親しまれながら得られるようにと工夫して、
身ぶり手まね(ジェスチャー)で説法をはじめられたのが
「壬生狂言」の起源であると伝えられている。
この狂言がほとんど無言劇であるのも、
広場で大ぜいの人に声のとどかぬことを考えての上のことと思われる。
神泉苑狂言は、この壬生狂言の流れを汲み、「神泉苑大念仏狂言講社」が結成されて、
壬生狂言からと三条台若中からの奉仕出演と、
神泉苑住職および総代役員の三位一体となった協力によってはじめられた。
現在では毎年、五月一日より四日間(神泉苑祭期間中)、
神泉苑境内の狂言堂において執行奉納され、一般公開をしている。
神泉苑狂言の演目は三十種ほどあり、宗教物、世話物、太刀物など種々である。
各演目とも出演者は必ず面をつけ無言で、金鼓、太鼓、笛の囃子に会わせて演じられる。
神泉苑狂言のことを「カンデンデン」と俗称するのはこのためである。
無言劇のためか台本といった正確な記録もなく、
ただ、先輩のしぐさを見よう見まねと、口伝秘伝だけで行うため、
その伝承に古格を守るきびしい修練と長い年月にわたる養成とが必要である。
そのため、講社員はもとより、関係者一同、もっぱらその保存維持に努めている。
狂言を演ずるものは、小学生から八十歳を越えるものまで約五十名で、
一丸となって郷土の誇る伝統芸能「神泉苑大念仏狂言」を維持保存している。
なお、神泉苑狂言を公開するためには
多くの経費が必要となっている。
主に、
@神泉苑狂言保存会会費(年間3.000円)
A祇神会よりの助成金
B葛_園平八よりの助成金
C公益財団法人 京都市文化観光資源保護財団よりの助成金
によって運営しております。
各方面からの御援助を感謝します。
神泉苑狂言保存会の入会ご希望の方は、
神泉苑までご連絡下さい。