天満宮

洛中天満宮
御利益 「学業成就」
もとは善女龍王社本殿の左奥にある、五葉の松近くにお祀りされていましたが、 平成26年の龍王社修復工事の際に、この場所に移されました。

神泉苑の天満宮は元文2年(1737)、安永9年(1780)の境内図にも記載があり、 当時は境内の南西にありました。 建築規模は龍王社にも匹敵するもので、木塀に囲まれた本殿、 手前には拝殿、鳥居、石灯籠が確認できます。
天明の大火(1788)により焼失しましたが、 ほぼ同じ場所の境内南西に再建されました。 弘化4年(1848)、現在の弁天堂のあたりに移転されました。 現在の天満宮は社殿の規模は小さくなりましたが、 宝暦3年(1753)に造られた石灯籠を残し、 江戸時代から人々の信仰を集めていた天満宮を偲ばせる御社となっています。

神泉苑境内全体 都名所図会(1780年刊行)